防犯自販機、わずか3日で壊された…左側面に「監視社会」の落書き

防犯自販機、わずか3日で壊された…左側面に「監視社会」の落書き (スポーツ報知)
[ 2008年10月14日8時00分 ]


 13日午前1時5分頃、愛知県豊橋市の岩田運動公園で、110番できる電話機能や防犯カメラを備えた自動販売機のカメラ部分が壊され、「監視社会」などと落書きされているのが見つかった。豊橋署は器物損壊容疑で捜査している。「おたすけ自動販売機」と名付けられた“被害者”は、コカ・コーラセントラルジャパン(本社・横浜市)や愛知県警の協力で、10日に設置されたばかり。人助けする前に、自分が心ない犯罪の対象になってしまった。

 開始わずか3日での悲劇だった。愛知県警によると、13日午前1時5分頃、岩田運動公園で、通行人がコカ・コーラ自動販売機の異変に気づき、付近をパトロール中の豊橋署員に通報した。自販機上部に設置されていた防犯カメラは、鉄のカバーごと外され、配線が切られて地面に落ちていた。

 自販機の左側面には「監視社会」、背面には「監視」と、黒いスプレーで大書されていた。110番通報用の受話器を収納する扉裏側の取り扱い説明部分や、表側の「防犯カメラ作動中」の文字も黒く塗りつぶされていた。豊橋署では、12日夜に何者かがいたずらしたと見て、器物損壊容疑で捜査。防犯カメラの映像記録も確認している。

 とんだ災難に遭った「おたすけ自動販売機」は、地域社会への貢献を目指すコカ・コーラセントラルジャパンが、愛知県警と協力して開発。今月10日、岩田運動公園に1号機が設置され、試験運用がスタートしたばかりだった。

 同社によると、6メートル以内に近づくと、上部の防犯カメラが作動。危険な目に遭った際、前面の扉を開けると警報ブザーが鳴り、赤色灯が点灯する。受話器を取り出してボタンを押すと110番でき、通報場所も自動的に特定される。携帯電話を持たない子供や高齢者からの通報、警報や防犯カメラの威嚇効果による不審者撃退などの効果が期待されていた。

 第1号販売機の様子を見て、第2号以降の設置を検討しようとしていたコカ・コーラセントラルジャパンでは「防犯、犯罪抑止を目指して設置した。このようなことは本当に遺憾」と思わぬリアクションに困惑気味。設置以来、通報などは「まだなかったと聞いています」という。事件を受け、同社の担当者が現地で落書きをふいて消した。「カメラは早急に直して、また防犯に役立てるようにしたい」としている。


記事元リンク
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_damage__20081014_6/story/20081014hochi048/



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